小池貴之写真展『浜さ』at ギャラリーメイン

 小池貴之さんの個展『浜さ』がギャラリーメイン(麩屋町通五条上ル)で始まった(11日まで)。 気持ちの良い写真が並ぶ。鶏卵紙プリントって古い技法だけど彼の手にかかるとモダンで、故郷函館の海水が紙の繊維に入り込み、波の音が聴こえてきそう、詩人なんですね。

 展示作品はそれぞれ10枚限定で制作され、ステップアップエディシヨン(購入順に値段が変動する)方式で発売されている。早いもの勝ちだけど、赤丸が並ぶのを見るのも楽しく、写真集/Zine 「浜さ」も用意されている。

 

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 チラシから → 「浜さ行ってくる。」そう言って、子供の頃の私は家から徒歩1分の海岸へ通っていた。波や風の騒めき、飛び交う鴎、海と川の匂い、纏わりつく潮が好きだった。数十年経ち風景は一変したが、それらの痕跡は今もそこにある。私は故郷の海の塩で感光紙(鶏卵紙)を作り、浜の記憶を写真に留めた。」

 

kino Koike