● 現在、名古屋市美・常設展示室を使って行われている表題の展示は、同館での展覧会『「写真の都」物語─名古屋写真運動史─』(2021年)以降の調査・研究の成果を示すもので、特に六章に置かれた「<中部学生写真連盟>─集団と個人、写真を巡る青春の模索─」を掘り下げ、新資料を示しながら、これまでの写真史では見落とされていた「集団撮影行動」の実態を3期に分けあきらかにする好企画となっている。
I.「キャンペーン・状況 1965」─ "自己認識に向けての始動"2023.12.19〜2024.1.14
II.「ゲバ棒か、カメラか」─ "斗争写真の位相" 2024.1.16〜2.12
III.「集団撮影行動」─ "告発する写真" 2024.2.14〜3.10
II 「ゲバ棒か、カメラか」─ 斗争写真の位相 の会場 (2月11日)
正面『4.28沖縄斗争』ポスター、右に未刊で終わった写真集『'69 10.21 国際反戦デー』の表紙を含む校正刷り
-----
尚、2月24日(土)午後2時より同館2F講堂で、担当学芸員・竹葉丈による「集団撮影行動とは何か ─ 学生写真運動資料解題」と題する講演が催される。会期中にも新しい発見が続いているようで、拝聴するのが楽しみです。再訪しなくちゃいけません。