井川丸で一杯

古くからの友人が上洛。イノダコーヒ本店旧館で濃密な関係に裏付けされた写真を拝見する。体調いまひとつと語る友人が、それ故か「写真する行為」の情熱に熱い。それでは人生の老いと重なる最後の---じゃないかと、友人として不安にかられるが、当人はそうでないようだ--当然だけどね。知的な女性がみせるエロテックな表情、平凡な写真をエロテックにクローズ・アップする友人の手法を、世の中にあふれるシニア・カメラマンに知らせたい---モデルが許せばだが。さてさて、美味しいアラビアの真珠を飲みつつ、暗くなった庭をみつつ、笑いながらする昔話は、いつも写真の話題となる。楽しく充実した時間だ。

 そののち、堺町を下がり錦市場を西に折れ最近評判の漁師居酒屋・井川丸へ移動。わたしの方もここ数日の原稿遅延を打ち明ける。戦前京都の詩人たちの第4項の書き出しが上手く出来ないのよ。女性編にしようかと飲みつつ考える。さてさて、井川丸のお刺身は新鮮で旨い。それに「龍馬フェア」との事でビール1杯目が50円、くじらのベーコンは食べのがしたが、くじら竜田揚げ、たら白子、じゃこ天、てんぷら、浜焼きなどなどを食す。日本酒は真澄だった。二人で8,800円、リーズナブルで有り難い。

刺身おまかせ盛合せ980円