「10番目の感傷(点・線・面)」



クーリエの用事で大阪へ、今日は良い天気で暑い。納品先で美味しいサイフォン珈琲をご馳走になってから市内をブラブラ。エンジョイエコカード(土日祝日・大阪の地下鉄、ニュートラム、バスが乗り放題で600円、10月から発売)で地下鉄を行ったり来たり---これは便利だ。
 国立国際美術館で開催中の「中之島コレクションズ」(10月14日から12月11日)で、マン・レイの写真4点を見る。いつもの展示だけどマン・レイが好きだ。そして、早く大阪市立近代美術館の建設事業が始まらないかと思った、佐伯祐三の油彩と常設展示で対面したい訳、今日は7点だった---特に第一次渡欧期の「レ・ジュ・ド・ノエル」が良いな。美術館では「世界制作の方法」と題した企画展も開かれており、若い作家たちの仕事に接する事ができた。未消化の自己癒着作とは距離をとりたい気分だが、わたしとしてはクワクボリョウタによる影のインスタレーション「10番目の感傷(点・線・面)」に心惹かれた。わたしが鉄道ファンで鉄道模型も好きだからなのではない、展示空間に映し出される変化する影(洗濯バサミや籠やセロテープなどの日用品)がレイヨグラフのようで、暗闇のレール上を走る光(列車に仕掛けられている)がおりなす、情緒性に引き込まれた。モータ音がしないのと走行スピードの調整が上手くいった展示なんだろうな。面白かった。