祇園祭・巡行と神幸祭


長刀鉾・裾幕など
今日は祇園祭山鉾巡行(9時、四条烏丸出発)、通勤途中に地上へ上がって10分程楽しむ。いつまでも見ていたいけど、決算作業中の経理マンは仕事をしなくちゃ、でも、そわそわします。

良いお天気で、今日も暑いぞ!!

長刀鉾の前懸が朝日に映えて美しい、光を孕んだ絨毯って、光を含んだ砂漠の砂のように熱いよね。

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烏丸三条東入る・洛旬万菜こしの(右)と中京郵便局(左) ---1902年竣工のネオルネッサン様式(外壁や屋根などを保存)で、設計は吉井茂則、三橋四郎。

昨日、宵山から帰宅すると郵便受けに不在票が入っていた(数日前にスウェーデンのヤーン・スヴェヌングソンから郵送手配したと連絡をもらっていた)。それで、帰宅途中に三条まで足を伸ばし、荷物を受け取り、ルンルン気分でイノダコーヒ本店で包みを開く。出て来たのは手紙と共にハルムスタッド(スウェーデン南西部)のMjellby Konstmuseumで6月15日から始まっている『マン・レイ展』のカタログ。シックな印刷で洒落ている。30年前にマン・レイのアトリエで知り合った現代美術作家のヤーンが「マン・レイ 2013」と題したテキストを寄稿しているので、わたしにも送ってくれた訳(自身のコレクションからの出品もある)。
 昨夜は郵便局南側の洛旬万菜こしので夕食をとったので、その時、眼の前にカタログがあったと思うと不思議な気分。19時前後のイノダコーヒ店内は不思議な静けさ。光の落ち加減が良くて、人生を考えるのには最高、一人でカタログの頁を捲りながら、幸せな気分になっている。夏の避暑にスウェーデンって良いアイデアなんだけど。

Mjellby Konstmuseumのマン・レイ展(6/15-9/15) カタログと案内状

ヤーンのテキスト(p.163-171) 左頁は自写像(部分)

店内に祇園祭巡行の長刀鉾を描いた油彩(創業者猪田七郎画)が掛けられている。

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山鉾巡行の夜は、祇園祭りの主役である神輿御渡の神幸祭が行われる(八坂神社16時30分出発) 新聞に市役所前広場で大船鉾のお囃子と神輿のライトアップ饗宴が用意されているとあったので、三条通りを東へブラブラ、通りはそわそわした人の流れになっている。御池通りを渡ると素戔嗚尊 (すさのをのみこと)を祭る中御座の神輿を中心に揃いの法被姿の男達、熱気ムンムンを包んで大船鉾が厄除けの囃子。赤い光がよろしい気分。男達に混ざって家族衆が記念写真に興じている、ちらっと見るとスマホで良く写っています、わたしのGRでは手ブレばかりで、よろしくありません---みんなが携帯でこれだけ写真を撮るようになったら、写真に込める思いは随分変わるだろうね。
 20時20分になると、その場所で一回半の差し回し「回せ回せ」とかけ声、「サセ サセ」と手指しの合図をかけると神輿が肩から上へ、これこそ神様の乗り物ですね。寺町商店街に向けて神輿が動き始める「ホイット ホイット」「ホイット ホイット」。わたしが三若の法被を着せて頂いたのは20年も前だった、肩が真っ赤に腫れ上がったけど、楽しかった---還暦を過ぎては無理です(涙)。神輿に付いて御池通りを渡り寺町を三条へ。「ホイット ホイット」よろしいな。

御池通りの中御座神輿

御旅所に到着した中御座神輿