『映像試論100』第二号


台風18号、この時間には豊橋辺りに上陸。
家の用事で過ごした三連休も、最終日は朝から桂川の冠水ニュースで慌ただしい。もし、水が迫ったらどうしよう、紙モノの大敵だからと待機、幸い拙宅のあたりに被害は無かったけど、大変な事になったと思う。電話を下さった方々、ご心配いただき申し訳ありませんでした、そして有難うございます。
 昼前から日が射し初めてきたらポストで物音、確かめると注文していた『映像試論100』第二号(Port Gallery T、2013年10月10日発行、定価525円発行)が入れられていた(封筒には赤いスタンプで「水濡れ注意」)。湿気も無く安堵して、早速、松岡佳世さんの「イマージュは動く状態にある---ハンス・ベルメールの人形写真」と木水千里さんの「視覚が語る「場」---マン・レイの『ポートレート』(1963)について」を読んだ。前者の「ベルメールの人形が人形として動く可能性を得るのは、カメラの前であり、写真の中においてであった。」(27頁)の記述に賛成、そして、わたしにとって個人的な思い入れも強い『ポートレート』に言及された後者の指摘「この写真集は自分がどのような芸術家であったのかを改めて私たちに提示しようとした試み、つまり自身の人生の縮図に他ならなかった。」(73頁)も、なるほどその通りだと嬉しいものだった。
 Port Gallery Tの皆さん有難うございます。関西から新しい写真の動きが始まったような、喜びを感じています。これから、風呂に入りビールを飲みながら石原悦郎さんの話しや、その他のテキストを読みましょう。

『映像試論100』第二号 20.9×14.8cm pp.100