別れの後には、新しい出会いが……


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愛知県美術館での私学展の後、友人たちと四日市に移動して写真集などを観たのは、恐らく1971年10月。写真手前の二人は、左が若い写真家、右が碧南の洋画家。写真家が手にしているのは『6月』、洋画家の方はマツクス・エルンストの画集だったように記憶する。上段の左が2月に亡くなられた杉山茂太氏、右のK氏は2007年11月の旅発ちだった。古い写真を観ながら去来するのは、場の雰囲気と声の調子。骨骼と抑揚が思想を表現していると思う。写真からの「声」を残された者は、聞き続けていかねばならない(合掌)。


西大路四条 2015年6月4日 17:00