ウィーン本、刊行のお知らせ

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 石原輝雄著 『マン・レイの油彩が巡る旅』 銀紙書房刊 2018.12

限定28部 (内、著者本3部含) サイズ 21 x 14.8 cm、252頁。 書容設計・印刷・造本: 著者(パピヨンかがりによる手製本)  限定番号・サイン入り。 美術館パンフレット、展覧会絵葉書、ホテル備品の他、各冊異なるエフェメラ類貼付。 本文: Aプラン・アイボリーホワイト 47.50kg 表紙: ケンラン・モスグレー 265kg 表紙カバー: キュリアスIRパール 103kg 帯: スーパーホワイトライラック 印刷: エプソン PX-049A

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弊社ファンの皆様、「お待たせいたしました」やっと、ウィーン本が配本可能となりましたのでお知らせいたします。今回は頁数が増え、また書容設計でドキメント類の貼り込み等を計画した為に、思いの外、工数の掛る作業となってしまいました。年内刊行を多くの方に約束しておりましたので、本人、ちょっとホッコリしているところです。

 

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内容

 本ブログで刊行までの経緯を報告しておりますが、昨年の今頃、ウィーンの美術館で大規模なマン・レイの回顧展が開催される事を知り、出品作の詳細情報を入手した結果、最重要な未見油彩『女綱渡り芸人はその影を伴う』『フェルー街』『眠る女』などを含めて多数の油彩が出品されるので旅行を計画し、ザルツブルクグラーツなど風光明媚なオーストリアを周遊した後、クンストフォーラムウィーンでマン・レイ作品を鑑賞した旅の報告となっています。家人と共に35年ぶりのウィーン訪問でした。

 旅行記の後、マン・レイの油彩を主人公として、各作品まつわる誕生から、様々な人の手を経て今日に至る油彩自身の物語に言及した「マン・レイの油彩が巡る旅」の章を置いております。人に一生があるように、油彩にも一生があると思えてなりません。出品された油彩を現在コレクションしている美術館はMOMA、ホイットニー、メニル、ポンピドゥ・センターの他、イングランド、ドイツ、オランダ、イタリア、フランスの美術館、財団などとなっており、コレクション施設毎に油彩を紹介しております。

 

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臨場感

 筆者として、今回の本で一番お伝えしたいのは、作品を鑑賞する楽しさと、画集などのイメージではなく、油彩の現物が持つ絵肌の魅力でした。会場での写真撮影が許されないので、パンフレットや絵葉書、ウィーンのトラムのキップや美術館の入場券、航空チケットやレシートなどを各冊毎に2点貼付して、読者の方にも一緒に観光をしている、会場で筆者の横に立っている、そんな気分を味わっていただきたいのです。その為に、会場の展開図を作成・貼り込みをいたしました。

 

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配布

 本書にご興味がお有りの方には、実費負担にてお送りしたいと思いますので、わたしのメールまたは、本ブログの書き込み、あるいは、facebookのMessengerなどで、ご連絡ください。 注文いただけるかどうか、これがいつも心配です、よろしくお願いいたします。

 

お礼申し上げます。

 本ブログで刊行をお知らせして12時間、皆様の温かいご支援のおかげで、準備しました全冊が手許を離れることとなりました。本当にありがとうございます。来年も銀紙書房では、マン・レイに関する面白い本を中心に、いろいろな企画を実現していきたいと思っておりますので、どうか、よろしくお願いいたします。