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琳派や若冲などの江戸時代絵画や平安時代の仏画などのコレクションで知られる京都岡崎の細見美術館でジャック=アンリ・ラルティーグの展覧会が開催される(会期は4月21日(土)から6月3日(日))。同館と写真との関係は2015年の『私の1枚─日本の写真史を飾った巨匠101人』展や2016年の杉本博司『趣味と芸術─味占郷』などで注目されているが、今回は幸せな時代に生まれ、幸せに写真を撮った偉大なアマチュア・ラルティーグの代表作や日本初公開となるカラー写真も含めた注目作が、展示ケースにどのように収まって示されるのか、ドキドキしながらオープニングを待っている。ペンギン版で再版(1978年)された彼の『世紀の日記』を書棚から取り出し観ていると、街頭スナップが撮りづらくなった昨今の風潮を嘆く──、いつもカメラを持ってパチリパチリ、ラルテイーグのように家族から友人、知人、見知らぬ人まで、楽しく気楽に、わたしも撮りたいのです(これまで撮ってきたけど、そろそろ、限界)。写真集の中では、好奇心あふれる子供の頃のものも素敵だけど、ビビとの新婚旅行(1920年1月)やドイツ降伏時のパリ(1945年5月7日)なんかも、好きだね。細見美術館でどんなラルテイーグと会えるのか、拝見できたら改めて報告したい。
Bibi On our honeymoon
Champs-Élysées