本の縁側 矢萩多聞

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京都dddギャラリー

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仁和寺から歩くことにしたのは、太秦にある京都dddギャラリーに寄って「本の縁側 矢萩多聞とほんづくり展」を拝見するためだった(6月19日迄)。装丁家で知っているのは林画伯のみの小生にとって、矢萩多聞の仕事は新鮮で衝撃。平台に並べられた約500冊の中から『小林秀雄ウィトゲンシュタイン』(中村昇著、春風社、2007.2刊、本体2500円)を手にとって、上手い仕事だと思った。写真の扱いと半透明の用紙、四次元(?)である書容設計はこれでなければいけません。銀紙書房本の参考になります。矢萩の仕事もすごいけど春風社のラインナップもしびれます。これまではイギリス本に感心を持たなかったので、反省しきりです。同社のサイトで「本らしい本」づくりの姿勢を知り、これから追っかけなければと思いました。「すぐに春風社の本だと分かるような装丁にはしたくありません」と云うのは良いですね。銀紙書房本の刷新が必要かもしれない。

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