「ジャコメッティと II」at 国立国際美術館

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展示は12月8日(日)まで

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ジャコメッティのブロンズ彫刻 常設展示 パート2 を拝見した。モデルを務めた哲学者矢内原伊作の撮影した写真と並べられた彫刻、パート1に比べると展示は散漫な感じ。「20世紀から今日までの、新しい表現」が散漫なのだろうか、ジャコメッティと矢内原に焦点を絞った前回の方が見応えがあった、現代美術に疎い小生の「眼」が散漫なのだろうか。背後の展示に連なる石内都の傷跡、オノデラユキの古着のポートレート、米田知子の眼鏡、そうした、コンセプトが語りすぎるシリーズ物には戸惑いを覚えてしまった。それに比べると第8室に展示されていた池永慶一の『像の足音』が良かった、空間に納得感が漂っている。

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