「写真の都」物語 11 ── あの頃の表現… →『大須』

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名古屋市美『「写真の都」物語』展の会期(3月28日迄)も折り返しとなった。この展覧会は巡回しないので、観ていない方には、ぜひとも名古屋まで足を運んでいただきたい。その援護射撃になるかと駒込の画廊・ときの忘れもののブログに展覧会のレビューを書かせていただいた。マン・レイのコレクターが、高校時代にどんな「物語」を持っていたのか、知ってもらいたいと、恥ずかしながらの5,900字です。→

 

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 担当学芸員の竹葉丈氏が、高校写真部の集団撮影「大須」に興味を示し会場の一角を展示に与えてくれた。先日、手許の古い資料をみていたら写真集のセレクト・レイアウト時に使ったキャビネ版の写真が出てきた。裏には「名古屋電気工業高校写真部」のゴム印、学校近くの印章店で作ってもらったのを思い出した。マン・レイ写真のゴム印を連想するには、へだたりがありすぎるけど、還暦を過ぎて、スタンプの真贋に「カスレや経年変化」を検討しているとは思いませんでした(パリのクリステイーズの一件)。三つ子の魂ですな、ホント。

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自作写真集『大須』(右)と高橋章写真集『断層』が並ぶ。

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私学展用の組写真

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 本日、6日(土)の午後2時から美術館2階講堂で同展担当学芸員・竹葉丈氏による解説会が行われる。第2回目となるテーマは「前衛写真から主観主義写真へ── 写真家たちの戦前/戦後」山本悍右さんやVIVI社の事など聴けるかしら、楽しみに新幹線に乗る予定にしております。もし、小生に気づかれましたら気楽に声を掛けて下さいね。マスク越しでお話いたしましょう(笑)