講演会に続いて搬出、搬入 at ギャラリーマロニエ

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 昨日、写真集好きの小生の関心ズバリとなる飯沢耕太郎の講演会「日本の写真集の可能性」が、「How展」の会場で行われた。1960年〜80年代にかけての写真集黄金期を、グラフィックデザイナーと写真家の共同作業の結果ととらえ、ある種、オブジェとして造られた日本の写真集の特徴を、体験に即し熱く語られた。紹介は川田喜久治の『地図』から始まり、映像の展開と云うより、複雑な系統樹的要素のヴォルフガング・ティルマンスの写真集「if one thing matters, everything matters: ひとつのことが大事なら、すべてが大事ということ(飯沢)」を取り上げ、写真の見せ方を指摘。ここには東松照明の『日本』にみられる群写真的要素もあるのでは…… 現代では、SNSの中で写真が出されているけど、みんな満足していますか?  表層的量的拡大ではなくて、視覚だけでない身体や臭覚にも作用(印刷インクの匂い)する写真集の可能性に、期待すると、続けられた。

 

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 飯沢氏と若手の写真評論家・打林俊の解説、つくば写真美術館のカタログをデザインした中村善郎構成で、日本で発行(海外もあり)された写真集のおよそ600余冊を作者の生年順に紹介した『写真集の本』(カンゼン、本体:2200円)が刊行され、写真集の実物は恵比寿の「写真食堂めぐたま」で手にとることができると云う。これは、楽しい仕掛けですな。

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 その後は、搬出と搬入。「How展」に続いて「京都写真展」に参加されている人も多く、作品のつながりが興味深い。

f:id:manrayist:20211219223650j:plain「How展」5F 搬出

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f:id:manrayist:20211219223656j:plain「京都写真展」4F 搬入

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f:id:manrayist:20211219233835j:plain金井杜道 作品

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 「京都写真展」3F 搬入(小生も3Fです) 展示は明日21日(火)〜26日(日)。ご高覧いただけたら、嬉しい。