9日(金) パラッツォ・カヴァッリ=フランケッティ

8:50 

 水上タクシーに分散乗船し出発、後部座席でパチリのタイミングにそなえる。アカデミア橋を超えた左岸に、4月10日まで『リー・ミラー マン・レイ: ファッション、愛、戦争』と題した展覧会を催していた「豪華な装飾窓があるゴシック様式の邸宅」パラッツォ・カヴァッリ=フランケッティがあるはずだ。
 逆S字に蛇行する大運河を短縮してサン・マルコ広場の船着場に向かうのだろうけど、初体験、小さな橋を抜けて行くので様子が分かりません。ヴェネツィアの旗を掲げる建物をパチリ、パチリ。大運河で右折するとグーグルマップで確認していたアカデミア橋が見えてきた。

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9:04

 パラッツォ・カヴァッリ=フランケッティは1565年建設。隈研吾の名前が垂れ幕に記されている。これは、2023年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展に連動しての同氏「オノマトペ建築」展(5月14日〜11月26日)。「論理から距離を置き、言語を通して人々に彼の建築を理解してもらう方法で、20のプロジェクトが、8つの部屋に展示されている」と後で知った。
 しかし、小生の頭の中にあったのは、昨年の11月2日〜今年の4月10日まで催されていた展覧会場の様子。ネット情報で推測するブログでの紹介(4月5日)→

https://manrayist.hateblo.jp/entry/2023/04/05/134322  から踏み込み、シャンデリアに照らし出されたメトロノームや写真を追体験、一瞬でしたが。

振り返ってパチリ、アカデミア橋の右にパラッツォ・カヴァッリ=フランケッティ。


28.8 × 22.6 cm 256pp.

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 記念カタログを昨日、ミラノで求め → https://manrayist.hateblo.jp/entry/2023/06/29/060000  夜もパラパラ捲っていたのです。続いて対岸のペギー・グッゲンハイム美術館をパチリ。マン・レイの油彩『女綱渡り芸人はその影を伴う』を大戦下に購入、友人マックス・エルンストと婚姻関係のあった時期もある大富豪の彼女は、近代美術のコレクターであり、1948年にパラッツォ・ヴェニエル・ディ・レオーニを購入、翌年、コレクションを公開した後、亡くなる1979年までこの館に住んだという。

9:05

pp.232-233

 前述したリー・ミラーとマン・レイ展のカタログに、リー・ミラーが撮影したペギー・グッゲンハイム(右)とサン・マルコ広場のカフェで寛ぐ友人たちの姿(左)が残されている。どちらも1948年の日付、これも、水上から想像する一瞬の追体験だった。

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9:10 

 サン・マルコ広場に到着、ボートは直ぐに引き返して行った。