11日(日) 聖ドナート教会

聖ドナート教会

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 サンタ・マリア門を抜け道を進むと直ぐに小さな広場に出る。正面にロマネスク様式とルネッサンス様式が入り混じった聖ドナート教会。

奥様も祈りを捧げております。

 

[メモ]

 5世紀建立の教会で、7世紀から地区の大聖堂、16世紀に改築、17世紀後半に大地震の被害を被り司教座の役割は近くの街 バニョレージョに移される。内部は三身廊でフレスコ画やドナテッロ派の15世紀とされる木製磔刑像があり「聖なる金曜日」の儀式には降ろされ行進する。
 聖十字架(木製磔刑像)は儀式のおり聖ドナート教会で棺に安置され、何世紀も続く"バニョレージョの聖金曜日行列"(Processione del Venerdì Santo di Bagnoregio)として運ばれる。── 先程の急坂を下り、また、戻るのですな。伝説によると、1449年にペストが流行し、バニョレージョ周辺の全地域を襲った際、十字架は敬虔な女性に語りかけ、その女性は毎日、崇拝されている像の前で苦悩が終わるよう祈りを捧げていた。ある日、女性がキリストに祈りを捧げていると、主が祈りを成就し、疫病が終息するという安心させる声が聞こえた。そして実際、数日後、敬虔な女性の死と同時に疫病は終息した。