13日(火) ヴァチカン美術館 -4 タペストリーのギャラリー『キリストの生涯』

キリスト降誕

ヘロデ大王による「2歳以下の男児殺害」

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『復活』 通り過ぎる小生を追いかけるキリストの視線、最高の織物技術である。

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「ブルータス、お前もか」 紀元前4世紀、カエサル暗殺

 

[メモ]

 絵画が掛けられていたギャラリーにタベストリーを飾ったのは1838年以降。特に16世紀のクレメンス7世の時代に造られた連作12点から成る『キリストの生涯』は必見。これは「1524年から1531年にかけてペーター・ファン・アールストがブリュッセルにかまえていた工房で、ラファエロの弟子による意匠をもとに制作した」内9点が展示されている。(『バチカン美術館の至宝100』KADOKAWA 2020年 198頁)

 京都・祇園祭で飾られる鯉山のタペストリー「トロイア戦争物語」はブラバンブリュッセルで1575年〜1620年の間に織られたといわれる。図柄は裁断されているものの「トロイのプリアモス王とその后ヘカベー」異国からの道程と時代の繋がりを体験したのであります。