石原輝雄編『デュシャンとマン・レイの京都』銀紙書房

DUCHAMP & MAN RAY in KYOTO 18.5 × 13.1 cm  72 pp.

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 昨秋、来日したマルセル・デュシャンの研究者と約束した小さな本を銀紙書房から上梓した(限定3部)。DIC川村記念美術館での『マン・レイのオブジェ』展、アーティゾン美術館での『Art in Box─マルセル・デュシャンの<トランクの箱>とその後』展、及び京都でのデュシャン調査の細やかな記録。本冊をニューヨークへ送ったところ「京都訪問のなんと美しい小さな思い出でしょう」と喜んでくれた。三年越しで実現した氏の日本訪問は、わたしにとっても楽しく充実した内容だった。特に京都での二晩、次回はこちらがニューヨークへ行きたいと思うのだが……

 銀紙書房では、この後『マン・レイ・イストの京都日記』に取り掛かります。2016年に刊行した『マン・レイへの写真日記』と対になる予定で、ギャラリーときの忘れもののブログで連載した「マルセル君は寂しそうだ」と「美術館でブラパチ」を中心に2017年から2022年にかけてのコロナ禍を経た小生の活動を纏めたいと思っています。現在、校正を進めており来週には書要設計にかかる予定。年内刊行なるか、発行部数は25部。適宜、進捗報告をブログなどでしますので、チェックなどしていただけると嬉しい。