関西日仏学館

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.262021.11 関西日仏学館 pp.294 竣工: 1936年 設計: レイモン・メストレ、木子七郎建築事務所 施工: 清水組 鉄筋コンクリート造地上3階地下1階 改装: 2002-2003年

 「洗練された柱と軒などからなる古典的な美しさと秩序を持つモダニズム建築」設計のメストレは、「鉄筋コンクリート造という新技術で芸術的表現を追求した」20世紀フランスを代表する建築家オーギュスト・ペレの弟子。学館はフランス政府公式の文化施設で、1927年駐日フランス大使で詩人のポール・クローデルや経済人の稲畑勝太郎らによって九条山で開館、1936年に現在地へ移転。2023年4月まで「アンスティチュ・フランセ関西」と呼ばれたが、現在は元の名称「関西日仏学館」に戻されている。こちらの方が親しみがありますな…… 
 学館は小生、1970年代からお世話になった。改装前の建物2階図書館にポール・クローデル文庫があり、戦前のNRFなど手にとった。フランスの仮綴本の魅力を知ったのはこの場所、美術雑誌の最新号でマン・レイの展覧会をチェックしたのも懐かしい。1階のレストランには藤田嗣治の油彩『ノルマンディの四季』が飾られ、ランチを頂いたりした。改装されてからも、展覧会やシンポジウムなどいろいろ参加させてもらった(感謝)。
 例えば→ https://manrayist.hateblo.jp/entry/20180310

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2021.10

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』