パリ帰還 1951年3月

愛しのマン・レイ展 出品: 220, 221, 226, 227 ケース-219, 218, 223, 222, 228

 会場紹介は第4章の第2次パリ時代に至った。ロサンゼルスでの閉塞感と家賃の高騰に耐えられず、パリに戻る決心をしたマン・レイは再婚したジュリエットを伴い、ウィリアム・コプリーのカップルと共に大西洋航路に乗った。ニューヨークで見送りに来たデュシャンは友情のしるしに『雌のいちじくの葉』をプレゼントしたという。

 帰還記念展を催したベルクグリューン画廊での、トリスタン・ツァラの振る舞いについては、すでに報告した。→ 『マン・レイ帰国』展 at ベルクグリューン画廊 - マン・レイと余白で お金儲け下手なんですよね、個展は6月前半、フェルー街のアトリエを見つける前にあたるのだろうか? 個展を催したからこそ、状況が好転した。わたしはそのように思う。

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* 会場撮影は関係者の許可をいただきました。感謝申し上げます。