サンキスト、どての品川

 クーラーを効かせた部屋で昼近くまで寝た。うとうとと楽しい夢をみる。起きて紅茶、昨夜買い求めたパンは今一つだった。桜山の山本屋本店で味噌煮込うどんを食す。一人で食べている年輩の人が何人かいて驚く。うどんが運ばれてくる前に白菜、胡瓜、玉葱の浅漬け、お代わり自由との話。名古屋サービスなのかね。味噌煮込みは美味いな。元気が出てきて炎天下を千種正文館、ナディフ、図書館と回る。暑い。

 久屋大通りから地下鉄を戻り、先月、失敗したサンキストを訪問する。25年ぶりかな、代替わりしているが、息子さんが昔の珈琲の味を守ってくれている。ピーナッツも懐かしい。バス停前から店を移して15年と教えてくれた。昔は商店街の主人達が美人ママを目当てに通っていたはず(わたしの父親もその内の一人)、うなぎの寝床のような長細い店で床は木貼り、新聞を読んだり、商談をしたりした父親世代を懐かしく思う。今は商店街も地盤沈下し、店での光景は随分変わっている。夕方だったからか、お客はわたし一人。それで、昔の話などをうかがう。「店は母親が始めたんです、当時は珍しかったでしょうね」。店名の由来を尋ねると、特別の意味はないらしいが「当時、店名に「ン」が入ると良いとのことで、サンキストとしたと聞いています」との話だった。毎日、7時から開けているが、5時頃に閉店。名古屋名物の「モーニング」は出血サービスでトーストを付けるけど、本格的には参戦されていない様子。「珈琲屋じゃなくなっちゃいますから」とは頼もしい。カップも昔よりは薄くし、今のお客の嗜好に合わせているとの事。兄は毎日、顔を出している。京都でこうした贔屓の店をつくりたいのだが、なかなか難しい。年期がいるからね。

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 堀田にあるどての品川へ連れて行ってもらう。昔ながらの味噌串カツが美味い、ソースに付けるのも美味い。串カツ以外のレバーやどても美味い。あまりに懐かしく沢山食べる。店は商店街の普通の家で、挙げた串カツを入れる籠とソースと味噌の鍋が通りに面して置かれ、客のほとんどは立ち食い。ビールを飲んでいる人も沢山いる。路上駐車取り締まりのパトカーがやって来た。

 母親を迎えに行き帰宅。夕食はいつもの店。しめ鯖、鴨ロース、生ハム、牛刺を生ビールで楽しみ、冷酒も少々。その後、ダーツ・バーへ行き一勝負、店では中日の中継。地元は良いよな。しばらく遊んで帰宅。