林画伯宅訪問

家人のお使いで島原の菱屋に行った後、画箋堂で銀紙書房本用のグラシン紙を求め、酒屋で買い物をして一回り。壬生に戻るころには雪がちらつく寒い日となった。近くのスーパーへもお使いに出た後、林画伯のお宅へ宅急便のお兄さんになって出掛ける。氏のブログで界隈の雰囲気、ご自宅の様子などを予想していたが、いや、素晴らしい、不可思議なお地蔵様に守られている。お宅は深みがあって、森のようだ。独身時代に近くに住んでいた関係もあり懐かしく訪ねる事となった。

 画家のお住まいは、テレピン油の匂いが玄関口までただよって、甘く酔わせてくれる。あこがれの生活だね。マダムお手製のロール・ケーキとクッキーに、ブラック・コーヒーのついた、素敵な午後。美味しい。そして、銀紙書房新刊の「マン・レイ展のエフェメラ」を熱心に手にとっていただける、幸運に恵まれた(感謝)。さらに、次回作へのアイデアと新情報のいくつかをいただいた。話の途中に部屋に置かれた画材や掛けられた作品、それに古本へ目をやる。こんな生活がしたいな。住む人の人柄だな。ひるがえって積ん読がひどくなりすぎ、作業空間もなくなった弊宅のありさまを反省。

 夕方、新刊の告知を発信。さっそくの注文をたくさんいただく。初回出荷分で対応できるかしら---焦るな。林画伯がご自身のブログ「daily-sumus」で「マン・レイ展のエフェメラ」に言及して下さった。深謝です。 http://sumus.exblog.jp/