「秋の古本まつり」と古本ソムリエ


シルヴァン書房の絵葉書は廉価で有り難い、大殿前
愛用の自転車を子供に使われてしまったので、ママ・チャリで北上し百万遍知恩寺の「秋の古本まつり」へ参戦。諸先輩方が前日、突入された戦場なので、期待してはいけないと流して歩く。家庭の事情から、単行本は買わないと決めている訳だから、健康のための散歩だね。最近は絵葉書を求める事が多く、シルヴァン書房のブースに取り付いて、しばらく探し、戦前の京都物を七枚求める。

アバンギャルド・ポスター下段に入札本。封筒のふくらみ具合が気になるね
よい天気の午後、善行堂まで走って明日の午後、開催されるオークションの入札本を確認、いずれも興味深い。奥の壁面を飾るピンナップされた案内状の中央にブルーに白ヌキで「書籍商」のプレート、お名前と京都府公安委員会許可第○○○号の表記----かっこいい。その前で思わずスナップを撮らせてもらった---明日のイベントに参加したいな。海老坂武の「パリの路上から」(河出書房新社、1978年刊)と戦前京都の詩人たちが戦後集まって刊行した最初の年刊詩集を購入。古本ソムリエ氏の手から絶妙のタイミングで登場した一冊だった---嬉しい。その後、ガケ書房に初見参されると云う女性を案内し、古本話を少々。欧文堂、紫陽書院、福田屋書店など回るがクローズ---みなさん知恩寺かしら。

古書店が休みなので、叡電元田中を超え西側歩道を進んで昔ながらの履物店に気付いた。店内を見渡すと嬉しい予感。ご主人に尋ねるとナイガイ製のスリッパがあるではないか。お聞すると旅館の仲居さん達も愛用しているようで、風呂掃除などをするとき、滑らない優れもの。京都ではこの店にしか置いてないだろうとの事。家人に連絡し三足を確保した。

鴨川を渡り、田舎亭で天ぷら蕎麦を食した後、三月書房、尚学堂書店などを覗いて帰宅。