展覧会のエフェメラ(7)

現代美術を専門に扱い、常に時代の先頭を走って幾多の作家を育て送り出してきたギャラリー16。来年で開廊から50周年を向かえると云うからすごい。その画廊主・井上道子さんと出会ったのは、1975年7月17日、祇園祭山鉾巡行の日だった。寺町三条から一筋下がった京極に抜ける道にあったガラス窓の開放的な空間。マン・レイの版画「アングルのヴァイオリン」が掛けてあったので驚いて、扉を押したと記憶する。彼女にマン・レイ作品を幾つか紹介していただいたのが懐かしい。下に掲げる案内状は当時、画廊で働いていた綿谷恭治郎さんのもの、1981.7.21-26、綿谷さんとは同世代と云う事もあり、共に語り、共に飲んだ。

10.5×14.9cm galerie 16