スイスクリップ


Swiss Clips No.5000(Corner type) and No.4100
展覧会「マン・レイのパリ、1972年」の展示方法を考えてきた。今年1月の本ブログで「スイスピンを求む!!」とHELP信号を送り「通りすがり」さんなどの反応をいただいたり、大先輩のNさんにご協力を仰いだりしたが、必要な本数を確保することが出来なかった。ポスターを壁に貼ってあった状態(その雰囲気)で展示する方法には「スイスピン」を使うのが一番と思ってきた。しかし、どこに行っても見付からない。海外メーカー側も製造中止と聞いたりしたので、お手上げ。それで、いくつかの美術館展示を参考に、アクリル・ブロックでの壁面固定に作戦を変えていたのだが、今度は、そのブロックが見付からない。京都市内の名門額縁店や画材店を訪ねて焦ったのが、お盆の直後。---なんとかならないかと、ネット検索にすがった。ほどなく、「スイスクリップ」と言われる事を知った。スイスピンだとピンバッチ、スイスクリップだと札バサミとの先入観はいけません。けっこう「スイスクリップ」でヒットした。手許のものと同じタイプもあったのだが、ブリック・アート・マテリアル(イリノイ州・ゲールズバーグ)が扱っている商品にして、クリップ112個、コーナクリップ52個を発注した。それが、8月22日、欠品があったので、全数揃ってピオリア(イリノイ州)の倉庫から出荷されたのが29日、メンフィス(テネシー州)を経由して関西国際空港に着いたのが31日の午前8時、その日の内に通関は通ったがフェデックスが土・日休みなので、京都着は本日。最終の輸送代行は西武航空(フェデックスの追跡結果より)、拙宅には午後2時に届けられた。到着したら展示プランの確認をしようと思っていたので待ち遠しかった。
 フレームサイズ76×76cmまで、加重27Kgまでとある。挟んでみると、爪がするどいので、ボードを痛めやすく(品物にキズが付く可能性あり)、前面のステンレス加工がチープで品がないと感じる。たぶんにアメリカ風のパーツだね。どうして、合理性に走ると文化が無くなるのだろう。しかし、このスイスクリップで展示什器の加工テストをしよう。品の良いスイスクリップの発注は次回だね(涙)。----アクリル板とボードの調整をしなくちゃ(ハハ)