Janus: Man Ray 1944 Carlo Cambi Editore
このところバタバタするばかりで、最終確認がズレ込んでしまっています(心配)。でも、面白い事が次々に起こって嬉しい悲鳴。わたしの方はパリばかりを向いて「1972年」と大声を出しての展示ですが、イタリアでは、マン・レイの新著が発刊されて記念の展覧会も開かれています。戦争を逃れてハリウッドに住んでいた頃にマン・レイが書いた未完の小説が、マン・レイ研究者のヤーヌスに託され、自筆の趣きを再現したファクシミリ仕立て、送られてきたばかりなので、書影を撮っただけですが、西海岸時代の「ある空白」を埋める内容なのかもしれません。マン・レイ狂いを自認していますが、ヤーヌスにはかないません、彼も海の彼方を、さらに遡った時間の先を見ていました。1944年のL.A.です。