御器所八幡宮


昭和13年9月1日建立の石柱に「郷社 八幡神社」とある。
母親のお見舞いに行った後、昼食の買い出しまでに時間があったので、御器所八幡宮に寄った。子供の頃、このお宮の縁日が楽しみで、屋台の前を行ったり来たりした記憶がある。子供の足で家から20分程かかっただろうか。お宮前のスーパー横の駐車場で型取りをしたっけ、屋台の数は少なかったけど、親にせがんで綿菓子なんかも買ってもらったよね。小学校の高学年になってからは10月の例祭で町内に置かれた獅子舞で練り歩いた。獅子を被ると、獅子になったみたいで楽しかった。61歳の今日に至るまでお祭りになると血が騒ぐのは、御器所八幡宮の記憶にあるのだろうな。お宮に続く道の記憶ばかりで、境内の事は忘れていた。久しぶりに訪ね写真を撮ったりして、けっこう廣いんだと思った。お宮の歴史については、創立年不詳らしいけど熱田神宮の鬼門を守護する社として9世紀に鎮座されたとも云い、1441年の記録には御器所荘一帯の「総鎮守」とあるらしい。受験生らしいお参りの親子連れ数組を見かけたが、祈願成就(徳川家康の小牧長久手の戦いの勝利に起因)の御利益があると伝えられている。わたしが通っていたのは御器所小学校なのだが、御器所の地名が熱田神宮の神祭土器調整との関わりから付けられたと、今回、知った。新しい発見はどこに繋がっていくのだろう、故郷の町をブラブラするのも面白い。ところで、写真に撮った朱色の塀を蕃塀と呼ぶそうで、尾張地方は独特の形状をしているという。ネットで調べると蕃塀マニアの方もいらっしゃるようで、世の中、面白いとつくづく思った。こちらはマン・レイマニアだからね(笑)。

太鼓橋から蕃塀を見る。