ジャンヌ・ビュッシュ画廊 カタログ


EXPOSITION LES DESSINS DE MAN RAY 17.9×13.9cm 4pp.
パリから待ちかねた郵便が届いた(現地発7日)。書留番号の知らせを事前に受けていたのだが、フランス側での入力は滞ったまま(この遅延はいつまで、続くのでしょう)で、成田に現れてからの追跡だった。「台風はいや」と気になったけど無事に本日、京都着。嬉しくて、すぐに無事到着の感謝メールを入れた。
 品物は、1937年11月にパリのジャンヌ・ビュッシュ画廊で開催された『マン・レイ デッサン展』のカタログ、しかも、エリュアールとの詩画集『自由な手』(限定675部)の出版案内チラシ付き。このエフェメラは、マネキンが架空の通りに佇んで客引きをしたシュルレアリスム国際展のマン・レイ・マネキン(D'UNE PERLE通り)を撮った写真の右上にピンで留められていたのが、欲しくて欲しくて、アンドレ・ブルトンのオークションの折に入札するもアンダー・ビッターにされてしまったものだった。前年のニューヨークでの展覧会カタログも、『自由な手』(初版、再版、ポケット版)も入手済のわたしとしては、完璧を期すために欲しい。拙著『マン・レイ展のエフェメラ』で、探求書にあげ探索を続けた曰く付きの品だった。それが、先日、フランスの田舎町にひょこりと現れて興奮したのです。いつも思うけど「諦めずに続ければ、いずれ、何とかなる」本当に幸せなコレクター人生だと、在パリの友人に感謝しきり、有難うございます。

マン・レイ写真集『マネキン』(1966年刊)(石原コレクシヨン) 右は拡大図

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http://www.andrebreton.fr/fr/item/?GCOI=56600100769650# アンドレ・ブルトンのサイトには、オークションの内容が掲載されています。カタログの図版に使われたデッサン『女とその魚』にコラボしたエリュアールの詩は、「生娘とそのこおろぎ艶とその泡 / 唇とその色声とその栄冠。」(瀧口修造訳)というものだった(よろしおすな)。

「石原輝雄・純子コレクション」と書き入れるなんて幸せ。ウフフ