限定番号4番と5番について


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昨年末にパリの画廊1900-2000から送られてきた『アンドレ・ブルトン貴重書展』(9月23日〜11月7日)のカタログに涎タラタラ、心そわそわだった。出品55点の中でマン・レイ撮影による写真3枚を台紙に貼り付け、手書きで「マン・レイによる1931年国際植民地博ルポルタージュ」とタイトルを入れた限定7部のリーフレット(29.5 x 22.9cm)は、特に気が狂いそうで困った。プライスリストが見当たらなかったので、これは売り物だろうかと思案していたところ、サザビーズ・ロンドンで2月16日に開かれるオークション「エロティック:情熱と欲望」に出品(Lot.10)されているのに気がついた。しかし、オークションの出品作を確認すると同一品では無くルイ・アラゴン宛ての限定番号5番---落札予想価格は邦貨換算で715〜1,000万円。ぎょ!  これはいけません。でも欲しくてたまらない。(先の『アンドレ・ブルトン貴重書展』で展示されたのは限定番号4番だった)。

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