オークション・ライブ

f:id:manrayist:20201107142158j:plain

マン・レイ『黒い未亡人(降誕)』1915年 油彩 178.1×86.3cm 

---

f:id:manrayist:20201107142210j:plain

知人がマン・レイの初期油彩がサザビーズ・ニューヨークに出品されていると教えてくれた。オークション情報は常時チェックしている、わたくしですが、ライブで確認できるとは知りませんでした。ニューヨーク10月28日(水)19時スタートの「印象派と近代美術」。ピカソのセラミックから始まってマグリットシャガール、デルボー、ジャコメッティ、キリコ、ゴッホなどの有名どころ40ロット。邦貨換算、一声1,000万円がずんずん飛び交い、億の取引、電話でやり取りする担当者とオークショナーのライブ感は半端ではありません。

f:id:manrayist:20201107142218j:plain

f:id:manrayist:20201107142226j:plain

f:id:manrayist:20201107142233j:plain

----

マン・レイ・ロット前のキリコは活発でしたが、マン・レイは今ひとつかな、予価の下段より、ちょいアップの5,779,200USD(邦貨換算約6億円)。落札者はロンドンのサム・バレット氏、どなたの依頼なのかしら。

 『黒い未亡人(降誕)』は、アンダーソン画廊のフォーラム展(1916)、ダニエル画廊の個展、シュルレアリス画廊(1926)から、大戦間のコプリー画廊(1948)などを経て、晩年にかけて続く多数の回顧展に出品されてきた重要作。モダニスム画家としての問題意識と解決の方向性の中に、仕立て職人の息子と云う出自がからんで、現物、拝見したいと、よだれが出てしまいました。尚、このセールの最高ロットはジャコメッティのブロンズで25,916,400USD(邦貨換算約27.2億円)

 

f:id:manrayist:20201107142245j:plain

画像はサザビーズのサイトから引用させていただきました。