北井一夫著『写真家の記憶の抽斗』18.2×13cm, pp.216 日本カメラ社、2017.1.10刊
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『週間読書人』を手にしないものだから、書籍に纏められるまで知らなかったとはいえ、北井一夫さんの人柄がにじみ出た興味深い一冊。木村伊兵衛やのら社の話題以上に作家の悩みに親近感を持った。途中メモをとろうとしたのは、新世界物語での一節「この写真を撮りながら石段を登る老人の後ろ姿を見ているうちに「幸福な人は旅をしない」という中国の古い格言を思い浮かべた。」(124頁)だった。北井さんとの出会いについては、このブログでも報告したことがある。
