マン・レイが模写した浮世絵が特定されました。

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帝京大学 外国語外国文学論集 第24号 137頁

京近美で『没後50年 マルセル・デュシャン特集』展を観た後、蔦屋のスタバで雑誌を読む。出掛けに届いた(帝京大学から送っていただいた)「外国語外国文学論集」第24号に16歳(頃)のマン・レイが浮世絵を模写した油彩についての論考が掲載されている。筆者は岡部昌幸・岩崎達也の両氏、---1994年の『マン・レイシュールレアリスムの先鋭たち』展で観てから、元になった浮世絵の特定をせねばと思い続けてきたので本当にありがたい。お二人に感謝したい。論考には「<ゲイシャ・ガール>の美術史的位置づけは、オリエンタリズムにおけるジャポニズムというより、アヴァンギャルドの中で誕生したジャポニズムであると考えられる」と云う指摘があった。こうした点について、これから考え、「日本におけるマン・レイ受容史」に続けていきたい。(先は長いな---)