「カリフォルニア時代のマン・レイ」

 

f:id:manrayist:20180317115820j:plain

『美学』255号 美学会編 2019年冬 発売:美術出版社 25.7×18.2cm 174pp. 定価:本体1524円+税

---

丸善から注文していた『美学』第255号が入荷したと連絡があったので出かけた。同号には木水千里さんの論考「カリフォルニア時代のマン・レイ──クヌド・メリルの「フラックス」との比較を通して」が掲載されている(73-84頁)。メリルについては1996年のマン・レイ展やジュリエットへのインタビュー発言などで、若干輪郭を掴んでいるのみで「五〇年代の芸術動向においてマン・レイはメリルを通してシュルレアリスムと抽象表現主義とが融合しうる新たな地点を構想するようになったといえるのではないだろうか」との指摘に接するまでは、重要性について不案内だった。

f:id:manrayist:20180317115753j:plain