『マン・レイ』展カタログ


34-35頁

会場風景(ネットTVから引用)

    • -


オーストリア銀行クンストフォーラム・ウィーンでの『マン・レイ』展カタログが到着した。ハードカバー、ドイツ語、26.4×20.4cm、240頁。現地価格(EUR32.00)と送料を勘案すると、意見がいろいろあるのを承知していても、送料込みで4,655円と云うアマゾンの便利さに脱帽する。カタログで出品作品を確認し、会場の様子をネットテレビで観ていると、ウィーンに居るみたい(妄想)。上に掲げた1952年の油彩『フェール街』が、油彩とオブジェと写真のラインナップで迫ってくると、気が狂いそうになって--- 写真は別の展示室かと思うが(『修復されたヴィーナス』の写真幕が掛けられた部屋)、原稿が何本も書けるほど、妄想が拡がってくるのです。
 フェースブックやインスタグラムなどの画像や、ネット動画によって、異国での展覧会が身近になり、大まかではあるが展示のコンセブトをつかむことが出来る。特に関心を持つのがマン・レイ自身が選んだり作ったりした物が多い「額縁」で、作品の所蔵先で掛けられている様子を想像するのが好きなんです──これ、カタログの図版には載りません。本当に有り難い時代となった。だから、現地に行きたくなって困るんです(涙)。