光誕祭 第130回

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拙宅

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今日、8月27日は大好きなマン・レイの誕生日。彼は1890年にフィラデルフィアで生まれ、30歳前半にフランスへ渡り、第二次大戦中の帰国を除き、生涯の大半を異国で過ごした。スペイン風邪ユダヤ人虐殺、第二次世界大戦といくつもの困難を経ながら1976年まで生きた。その後の世界は、共産主義者による隠避されたままの大量虐殺、軍産複合体がしかける地域的な戦争が繰り返されながら、エイズSARS、MERS、そして昨年からのコロナ禍など目に見えない恐怖が、マスコミを中心に煽られ、広がっている。「世界に害を与えない芸術家の位置取り」故の自由も、近年は怪しい、コレクターもまた、しかり。

 『贈り物』の底面には布を引き裂く釘の列、接着剤でべたりと留めた『pin-up』の針たちが美しい。「恐怖」を閉じ込める糊をわたしは持っている。若い時からそのように思ってきた。貴方が表す人間(human)は、笑い(humor)を含んでいますね---有難う、マン。