「異才 辻晉堂の陶彫」展が京都駅の伊勢丹7階(隣接)で開かれている(23日迄)。辻は1910年島根県の生まれで、生誕110年。今展では京都時代に焦点を当てた45点ほどが集められている。ベネチア・ビエンナーレに出品された大型陶彫が会場に緊張感を与えている中、わたし的には「顔」や「目と鼻の先の距離について」などに興味を持った。造形をつきつめ、人の心のひだに当たると、ユーモアが生まれるのだろうな、不思議な温かみ、迫力のある仕事だと思った。「Adobe」や「長い長い行列」などの版画もよろしいな。
展示プレートにあった、辻の言葉が印象に残った。「忘れるだけ忘れてしまって、そして殘ったものを表はせ。岸澤老師は、さう教へられた。心の中に殘るものがいちばん大切なもので、忘れてしまふところは不要なものだ。それだから忘れてしまふのだ、と。」
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京都伊勢丹はクリスマス仕様になっております。
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