アングルのヴァイオリン  16億円

上掲は拙宅での『アングルのヴァイオリン』オマージュ展示(4-5月)。ポスターと絵葉書二種。ヴインテージのゼラチン・シルバー・プリントを紹介なんてのは不可能です(ハハ)、

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 14日にクリステイーズ、ニューヨークで催されたロザリンド・ジェイコブス旧蔵『アングルのヴァイオリン』の落札結果が分った。邦貨換算で16億円、予価が6.4〜9億円でしたから、会場はどんな興奮だったか、── アートニュースによると、争奪戦は10分間にわたったと云う、恐ろしいですね。尚、価格は落札手数料込み。

セールは77ロットで総額42,330,074ドル、14日の為替を1ドル129.20円で換算すると約54.7億円、不落札6 欠番1。マン・レイについでの高額落札はマグリットの油彩で約13億円。不落札にはレイヨグラフが多く含まれた、1,300〜3,876万円のレンジで3点、総じてレイヨグラフは根が付きませんでした、珍しい絵柄の為なのか、傾向と対策を考えなくてはいけない(意味無いけど)。小生が涙して欲しい油彩も、あまり注目が集まりませんでしたね、もっとも、約5,700万円では、泣きようがないですが。

『鍵の夢』1942年 23.2×46.3cm

  上掲の2点とも2004〜05年に開かれた『マン・レイ展 私は謎だ。』の折に招来している。もし、手許にカタログがあれば作品リスト頁の所蔵者欄を確認して欲しい。観られた方も多かったと思う。作品の運命というのは不思議ですね。公的機関が落札していれば、また、拝見できる可能性があるのですが…… 拙宅の『アングルのヴァイオリン』で我慢しましょう(ハハ) 中央は未亡人・ジュリエットのサイン入り、また、右の絵葉書は1972年製ですが、ちょっと良いものですよ、── と思いたい。