南仏紀行-34 ギャラリー1900-2000

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河岸から離れボナパルト通りを戻ると、ギャラリー一九〇〇--二〇〇〇は右手側ですぐに見つかった。ハンス・ベルメールの小展示をしているではないか。これは良いぞとうきうき。ポンピドゥー・センターでの展覧会と連動しているのだね。(149頁)

 

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フランスでは指先でひらひらと踊る形体から小さな案内状の類をパピヨンと呼ぶ。店舗は正面から覗くと左壁 に書棚、右側には陳列ケース。殺風景な印象だがオークションの下見会の会場とする為のあつらえなのだろう。入ると書棚の裏側にオッテルロー氏のデスク。穴蔵のようで不思議な空間だ。先客との話に夢中になっている。(151頁)

 

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インターネットでは商売をしているようだったが恐い。これで用意してきたマン・レイ資料探索のカードを総て使いきってしまった。雨は降り続く。(154頁)