『さまよえる絵筆 ── 東京・京都 戦時下の前衛画家たち』
at 京都文化博物館 3階展示室 2021年6月5日(土)〜7月25日(日)
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京都と東京の二つの美術館で準備された展覧会『さまよえる絵筆』展は、残念なことに先発の板橋区立美術館での展示が、コロナ禍自粛のため一ヶ月程で閉じられ、そのまま終わってしまった。二番手の京都展は、いまのところ予定通り始まって、先日、拝見。--- 1937年前後の前衛画家たちの仕事に関心を寄せる者にとって、刺激的な展示となっている。会期中に何度か拝見し、ときの忘れものでのレポート「美術館でブラパチ」に繋げたい。--- なんとか、7月の最終日まで展覧会が開かれている事を願っている。
尚、京都展では、福沢一郎、杉全直、松本竣介、山口薫らの作品のいつくかが巡回されなかったが、北脇昇、小牧源太郎、今井憲一、小栗美二などの地元作家に追加品も多く、見応えのある構成となっている。その点、みすず書房から刊行された記念出版の内容と違うので、展示品リスト(PDF)などで、確認される事をお薦めする。
チラシ
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26×19.3cm pp.216 展覧会カタログ 弘中智子、清水智世編著