『橄欖』第五号

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瀧口修造研究会会報『橄欖』第五号 2021年7月1日発行 編集: 土渕信彦、尾山景子 22.5X15.2cm pp.176 限定400部 領価1,500円 

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7月1日、三年ぶりに会報『橄欖』が発行された。これは、ひとえに編集の土渕、尾山両氏の熱心な瀧口愛のたまものと、感謝申し上げたい。号を重ねる度に世相は、混迷をきわめていくように感じるが、瀧口の生きた時代も同じだったと思う。── 希望は持ちたいが、夢は持たないほうがよいのだろうな。
 今号は真珠のような光沢をもった装丁で、わたしも含め以下の15名がエッセイ、論考、創作、詩など瀧口修造を手がかりに、それぞれの「愛」を語ってくれている。

 

石原輝雄 デュシャンピアンのシルエット ──瀧口修造と笠原正明
伊勢功治 マン・レイ瀧口修造
永井敦子 『ルヴェA』(フランス)の日本特集について
清家克久 瀧口修造の訳業から見えるもの ──外山卯三郎との関係を発端として
岩崎美弥子 抒情と超現実 2 ──岡鹿之助瀧口修造の場合
藤澤顕子 辻晉堂の陶彫と瀧口修造 ──1958年ヴェネツィアビエンナーレ出展作品をめぐって
高島夏代 手紙 ──富山県美術館企画展 瀧口修造/加納光於<海燕セミオティク>2019を観て
今村雅江 詩人のまなざし 瀧口修造コレクションルームにて〜
山口馨 オマージュ 瀧口修造 のちのおもい
尾山景子 薔薇を、旅する
三谷風子 スパイス
霧山深 わが寸秒夢 ──亡き父母に捧ぐ
宮井徹 汝
高橋修宏 連作詩 Echo Islandより
土渕信彦 蔵王連作デカルコマニー、そしてバー「ガストロ」のことなど
活動記録

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p.9-32 石原輝雄 デュシャンピアンのシルエット ──瀧口修造と笠原正明

 

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p.142-157 土渕信彦 蔵王連作デカルコマニー、そしてバー「ガストロ」のことなど