マン・レイのオブジェと


21.7 × 16.6 cm コロナ・ブックスNo.181 平凡社(2013年4月24日発行)
徳島県立近代美術館を会場とした「<遊ぶ>シュルレアリスム」展が4月27日から始まっている。同展の監修者は巖谷國士、展覧会カタログを発展的に書物化したビジュアル書が同氏を著者に平凡社のコロナ・ブックスシリーズから刊行された。このところ書店での新刊書チェックを怠っていたので、本日、表紙にマン・レイのオブジェ『マン・レイ(手・光線)』が使われたカタログをある方から頂いて驚いた(深謝)。マネキンの手(白色)がビリヤードの玉(黄色)を掴んでいる<遊ぶ>のイメージに合うシンボル的な作品。ピンクベタに白ヌキの腰巻きは軽薄ではあるけど判りやすい。カタログは136頁で図版は47作家のおよそ250点。ざっと見たところマン・レイ作品の出品が一番多いと思われ、国内美術館の他にパリのマリオン・メイエからも出品されている。未見作品はなさそうだが、再会したい。徳島での展示は6月30日迄で、東京の損保ジャパン東郷青児美術館へ巡回(7月9日〜8月25日)する。