京大・文学部陳列館

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26f:id:manrayist:20211209095609j:plain2021.11 京大・文学部陳列館 竣工: 1914年 煉瓦造2階建瓦葺 設計:  京大営繕(山本治兵衛(1854-1919)、永瀬狂三(1877-1955))  施工: 津田甚組他。国指定文化財等データベースに「ブロークインペディメントや楕円形の窓などネオバロックに傾斜しながらも、細部装飾にはセセッション的意匠が認められ大正期建築の特徴をも示す」と記載。さらに、京都風光のサイトから要約すると「平面はロの字型で、竣工時は南半分、以後3次にわたり増築を繰り返し完成まで15年の歳月を要した」。尚、『モダン建築の京都』展には立項されていない。

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f:id:manrayist:20211209095631j:plain南面

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東面

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 考古学・歴史学の資料・文献の収集展示施設として長く使われるが、次第に手狭となり新たに西隣に建てられた京大博物館へ移管(1997年)。本陳列館は取り壊しが検討されたが、文化庁が示すように大正期建築の貴重な「造形の規範となっている」ことから、南面と東面を残す現在の形となった。

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』