京都中央電話局西陣分局舎(現・西陣産業創造會館)

in『モダン建築の京都』展 2021.9.25-12.26

f:id:manrayist:20220106101051j:plain2021.10 京都中央電話局西陣分局舎(現・西陣産業創造會館) pp.194-199 竣工: 1921年 鉄筋コンクリート造一部木造 地上3階 1958・1984年改修 設計: 岩元祿(逓信省営繕課) 施工: 安藤組(現・安藤ハザマ(呼称))。展覧会では終戦直後の交換手たちの集合写真を展示。交換手は当時の女性が憧れた花形職業で、筆者の勤務先にも電話交換室があった(1970年代)関係で、職場の雰囲気は想像できる(花園なので入室した事はありません)。大型機械設置のスペースや電気、電話の配線、流水防火への備えといった機能確保と対で、外周部の華やかな装飾が用意されたのか、乙女心への配慮でしょうか。設計者の岩元祿(1893-1922)は、「絵画、彫刻、音楽などの多趣味で知られた」人。29歳での早世が悔やまれる。

 尚、保存部分は躯体、壁面・軒裏レリーフ、裸婦像、ライオン像、3階柱廊

 

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f:id:manrayist:20220106101109j:plain踊り子のレリーフ、後方にオリエンタル窓

 

f:id:manrayist:20220106101120j:plain 見学時は外壁補修でフェンスが貼られた状態だった。再度、拝見し改めて画像をアップしたいと思う。── 拙宅からは遠いのですよ、それに登り勾配がシニアにはきつい。

 

[ときの忘れもの拙稿] 『小さなカタログ、見上げる建築』 『親しげなヴォーリズ建築』