パン・パン 180万円

Le pain peint ca. 1973

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 クリスティーズ・ニューヨークでのロザリンド・ジェイコブス旧蔵品第二弾売立は、昨夜(日本時間)遅く、ネットで行われた。日付変更線を超える頃まで拝見していたが、これもせり上がっていましたな。ビット数と価格を画面で見ていると、通常のネットオークションのように締切数秒前に天井知らずというのではなくて、まあ、最後は落ち着いて終了。マン・レイを19点含む総84ロットで417,060ドル(不落札7)、為替を129.43円(19日)とすると約5,400万円だった。昨夜の第二弾ではカタログやポスターが中心とはいえ、マン・レイの献辞が入ったものも多く、気になっていた訳です。ただ、小生としては、ロザリンド献呈とはいえすでに架蔵しているアイテムに挑戦するのは、躊躇したのであります。── 結果は気になりますが。最高額を付けたのは版画集『回転扉』で1972年アンセルミノ版なれど「ロズとメールに、長年多大な関心を寄せてくれた貴方たちに特別に手描きした版を」とあるためか685万円。マン・レイの献辞が上掲の『パンパン』のように「毎日のパンを分け合いましょう」と中扉に書いてあったりすると、欲しいですな、これは180万円、小生のは献呈ないからな(涙)

To Be Countinued Unnoticed 1948

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 こちらは、コプリー画廊・マン・レイ展でのカタログ、オリジナル入の限定版(125部)、小生のは普及版なれど、2セットありますから、模様眺め、オリジナルが入って73万円なら良いかと思うけど、日本へ持ち込むとなると、保険、送料など加算しなくちゃならないし……

Poster for Man Ray L'Oeuvre Photographique 1962

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 今回のロットで、欲しいと思ったのがこのポスター、ロザリンドが『アングルのヴァイオリン』を購入した因縁の展覧会で、愛らしい水鳥のデッサンが付いて、良いのですな、安ければと思いながら最後には52万円、保険、送料を思うとなのです。デッサン、サインの無いもの手許にありますからな。負け惜しみ(ハハ)