「映画往来」 59号 63号

東京の古書店から「映画往来」を送ってもらった。59号は1930年1月発行、マン・レイの映画『ひとで』のシナリオ(翻訳: 槌谷茂一郎)を伴奏曲の楽譜とともに紹介する12頁。川喜田記念映画文化財団でコピーをしたのは拙著『三條廣道辺り』刊行前なので10年以上が経過する。以来、現物を探してきた訳で、口絵写真に『白と黒』を載せた同5月発行の63号とともに、現れた訳。表紙画はどちらも阿部金剛

 これで、マン・レイ受容史の資料編をコピーではなく、現物で表記することができる。嬉しいですね。コピーで読めれば良い、これは、心を揺さぶらない。雑誌に載る他の記事や広告をパラパラ読みながら、日本における「ひとで」受容史の原稿も書いてみたい、どなたか、依頼してくれないかしら。残るは前年2月発行の49号、これの口絵は「ひとで」の場面で、解説は内田岐三雄。受容史発行までに見つけたいですな。


「映画往来」59号 88-89頁