京都鉄道博物館-8 [扇形車庫内のD50 C55 C62]説明プレートによるとD50形140号機は「日立製作所1926(昭和元)年製造、全長20.003メートル、自重127.5トン、動輪直径1.400ミリ、軸配置1D1、最高速度時速75キロメートル。1923(大正12)年から1931(昭和6)年にかけて380両が製造された大正期を代表する大型の貨物用機関車です。当機は、貨物輸送の増加に伴い、9600形を上回る性能を求められて誕生しました。「デゴマル」の愛称で親しまれ、長く東海道・山陽本線で活躍しました。また、晩年は九州において普通列車、運炭列車としてD50形の中でも一番最後まで活躍した機関車です。」
説明プレートによるとC55形1号機は「川崎車輌1935(昭和10)年製造、全長20.280メートル、自重113.04トン、動輪直径1.750ミリ、軸配置2C1。この形式は中型の旅客用機関車で昭和9年から四年間に62両製造されました。ちょうどラクダの背のような蒸気ドームがそれまでには二つ並べてボイラーの上にありました。ところがこの形式では砂箱の部分を一体のカバーに収めて中央に一つ取付けています。後年製造された貴婦人の愛称で親しまれているC57形式の母体ともなりました。一部当時流行したスタイルで流線型というものに改造して特急列車を引いた機関車もあります。」本機は北海道で活躍した。
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C62形については、26号機の紹介を9月8日付の本ブログでさせてもらった。扇形車庫に留め置かれている上掲の1号機は1948年日立製作所製造、1967年まで広島局で現役運用。C62形についての別の説明プレートでは「戦争の集結により、余剰となった貨物用機関車D52形のボイラーにC59形の足回り部をくみあわせた2C2の軸配置を採用した国鉄最後のマンモス特急用機関車です」とある。