8日(木) 聖バルトロマイの彫像

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 主祭壇の右、袖廊に置かれたイエスの12使徒の一人「聖バルトロマイの彫像」(マルコ・ダグラーテ1562年作)に驚く。聖人が身にまとっているのはマントではなく自身の生皮だという。── イエスの死後、彼はアルメニアでの伝道活動中、皮剥の刑にあい殉教。彫像は腰のあたりに顔の皮が垂れ下がる生々しさ。
 「聖バルトロマイ」は16世紀に人気を博したモチーフでミケランジェロが「最後の審判」で描くほどだが、黒死病などから身を守ってくれる守護聖人として、イタリアでは特に人気(?)があると聞く。

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 大理石の床は、ネットの情報によると「1585年着工、白(カンドリヤ採掘場)をベースに、黒(バレンナ)や赤(アレッツォ)の大理石を使いぺッレグリーノ・ティバルディのデザインで貝や花のモチーフを表し20世紀初頭完成」。人の足裏により摩耗し、驚くほど波打っているを実感する。