愛しのマン・レイ展 出品: 234, 233
1959年10月16日〜11月14日までパリ右岸の高級品が並ぶサントノレ通りに店を構えるリヴドロワ画廊で開いた個展に、マン・レイはキュビスム、ダダ、シュルレアリスムと続く油彩、カリフォルニア時代の『シェイクスピア方程式』のシリーズの他に『最初の愛』や『ピスシネマ』などの大画面油彩、加えて対照的に小さい新シリーズの自然絵画、オブジェ、素描などを展示した。不屈の精神で絵画を続けた画家の面目躍如の回顧展となっている。デュシャンの作家評「マン・レイ、男性名詞、喜び、遊び、楽しむと同義」が的を射ている。ダダが再評価されるようになって、偉大な先駆者の一人であるマン・レイに時代が追いついてきた感がある。作品は売れたのだろうか?
リヴドロワ画廊の個展は、ニューヨークのアレクサンダー・イオラス画廊に巡回したようである。

撮影: 金井杜道

* 会場撮影は関係者の許可をいただきました。感謝申し上げます。