ナルシス

 「胃の中もきれいです」といつものF先生に診ていただき、健康診断も水曜日に無事終了。今宵は食卓にくもこ(鱈の白子)。お醤油でふんわりと口に運びビールを一杯、冬になってきたと思う、その他は水餃子にレタス、美味くいただけるのは有り難い。とっても良い気分なんです。

 旨いと感じるのは、BC付ゆうメール(冊子小包の完全追跡タイプ)で名古屋市近郊の古書店、永楽屋からコレクション<オパール>第1号のマン・レイ「ナルシス」が届けられていた為である。これはプレス・ビブリオマーヌの佐々木桔梗さんが和紙に刷らせた宝石のようなリーフレット(限定175部)。マン・レイのデッサンに寄せたボオル・エリュアールの詩が、山中散生氏の訳で再現されている。氏のお宅で「自由な手」を拝見したのは随分昔だった。佐々木さんから、「ナルシス」のコピーを送っていただいてからも、随分たってしまった。しかし、たまに古書店でみかける「オパール」をセットで購入する気にはなれず、今までチャンスを待っていた訳。佐々木さんは刷り上がるたびに、送っていたのだから、単品で出会うのが、このリーフレットの原点なんだよ。

 「ナルシス」の文字は可憐なピンク、詩は以下の三行

松脂の仮面は
自分自身でしかないということ
道に迷った道案内人