大阪・ブラブラ

昼から淀屋橋に出て仕事。終わってから、アート遊に顔を出すと31日までの会期でオノデラユキの展覧会が開かれていた。国立国際美術館で観た「古着のポートレート」シリーズが何点か。存在感のある素晴らしい写真だ---置き場所に困るけど欲しいよな。アポイントのみとしてスペースを維持してきたオーナー氏もこの展示を最後に閉廊との事、「後は、マイ・コレクション」と笑っている。在パリの友人の話題にもなりながら、時代が変わってきたのだと思った。土佐堀川堂島川と渡って老松通りへ。バタヤンのコレクションが並べられたアートサロン山本での「中国古陶磁展示即売会」(21日まで)を覗く。精悍な男前の氏と記念写真を何枚か撮り、ちょっと世間話。「近いうちに一杯やりましょう」と云って別れ、メゾン・ド・ヨウコを尋ねる。マン・レイ・ポスターの新収集品を拝見し、最近のオークション状況やフランスの地名表記などを伺う。パリからの電話が入ったようなので、辞して外に出ると、すっかり暗くなっていた。
 ハナ書房を目指して南森町まで歩くが、閉店時間となっていて天牛書店をブラブラ。ところが、とてもリーズナブルな値付けなんだよね。部屋にスペースが無いので本を買わない方針なのだが、塚原史氏の「反逆する美学、アヴァンギャルド芸術論」(論創社、2008年)があったので購入。すると、これまでの我慢生活が崩れてしまって、飯島正「ぼくの明治・大正・昭和」(青蛙房、1981年)、玉川しんめい「エコール・ド・パリの日本人野郎」(朝日新聞社、1989年)、「グラフィック・デザインのモダニズム展」(サントリーミュージアム[天保山]、2000年)と衝動買いをしてしまった。写真を撮りたくなる時と同じで、買い始めると、財布の中身がなくなるまで止まらないのよね。----これでは、お金が入っていない事を告白しているみたいだけど。重くなった鞄を持って扇町から阪急へ。帰宅し「マン・レイ展のエフェメラ」のグループ展資料に1アイテムを追加する。さて、明日の通勤のお供はどれにしようかな。