銅版画の絵草子展

 帰宅途中に河原町へ回って、ギャラリーマロニエで開催中の森岡和世さんの「銅版画の絵草子展」を観る(19日迄)。版画の技法を使っているけど、技術に縛られることなく、染めや織りや日本画を手に馴染ませてきた作者の遊び心がのびのびと楽しく、こちらにも伝わる。ちょっと大人になった「桃」ちゃんが知的で、くすぐるのよね。描く喜びがあるのかな、説明的でなくて自立した世界。実力のある人は違うな。お茶をよばれ世間話を少々。久しぶりに刺激され饒舌になってしまった。有難う。

 四条烏丸に移動し、1999年に銀紙書房から刊行したマン・レイ油彩のカタログ・レゾネマン・レイ方程式」をフェデックスでコピーしようとしたら、会員カードのサービスが終わったとの話。モノクロが一枚、11円になっている。しかたがないので、向かい側の京都コピーで作業(こちらは6円)。このレゾネ、利用価値が高いようで、New Yorkの某美術館から来秋開催予定のマン・レイ展の調査に使いたいとの依頼があった。「会期が近づいてきて、崖っぷちなんです、助けて」と昨日メール。「手許には残っていないので、原稿からの全ページ複写でよいか」と返信したら、それでも「お願い」との事だった。夕食後、ページをセットし糸かがり、12時に郵便局から発送した。先方まで1週間はかかるな。学芸員はどんな展覧会を組織するのだろうか。必要な作品と資料が集まるのかな。